2025/04/25
自宅で楽器を演奏したいが、「音漏れをしているのではないか」や「楽器の音が近所迷惑にならないか不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで、防音カーテンが楽器演奏時の防音対策として注目されています。
手軽に導入できてある程度の遮音効果が期待できるため、楽器演奏を楽しみたい方におすすめのアイテムです。
当記事では、防音カーテンの効果や選び方、そして設置方法を詳しく解説します。
目次
楽器の音と防音カーテンの関係性
楽器の音は音量が大きく振動も伴うため、周囲への音漏れが問題となりやすいです。
この楽器の音漏れ対策として、防音カーテンの活用が有効です。
防音カーテンは、音を吸収・遮断する特殊な素材で作られています。
厚手で多層構造のものが多く、窓や壁に取り付けることで音の伝わりを軽減します。
ただし、完全な防音は難しいため、高音域や強い低音は漏れる場合が考えられるでしょう。
以下では、楽器の音と防音カーテンの関係性について解説します。
防音カーテンの効果
防音カーテンは、音を遮断する「遮音」と、音を吸収して反響を抑える「吸音」の2つの働きによって防音の効果があります。
多層構造やコーティング加工がされた製品だと、楽器で演奏して生じる響音を軽減できます。
遮音等級で20〜30dBの低減効果が得られる製品もあり、耳障りな外音の侵入や、室内からの音漏れ対策として効果的です。
しかし、防音カーテンの使用のみだと完璧に防音を行うのは困難なため、防音パネルや防音マットなど他の防音グッズも使用するのがおすすめです。
壁紙や防音マットの効果については以下の記事で解説しているので、見てみてください。
▶︎壁紙の防音効果を解説!他のアイテムの効果も確認しよう! |
楽器別の音の力
楽器ごとに発生する音の大きさは異なるため、防音対策を考える前に必ず押さえておきましょう。
たとえばピアノや金管楽器だと100dB超え、サックスやパーカッションだと110dBに達する場合もあります。
110dBは至近距離のクラクションと同じレベルで、日常的な会話が困難になるほどの響きが生じます。
そのため、近隣からの苦情が気になる場合は防音対策が必要です。
演奏する楽器の音の力を把握し、適切な防音対策を行いましょう。
防音カーテンでどれほど楽器の音を防げるのか
防音カーテンは、ピアノや子どもの声などの高音域に対して、最大20〜30dBの音を軽減する効果があります。
遮音性と吸音性を兼ね備えた製品だと、音のエネルギーを1/10〜1/100まで抑えられるケースもあります。
ただし、低音や振動音には弱く、ドラムや管楽器などの重低音には十分な効果を発揮できません。
楽器の種類や環境に応じて、防音対策を併用しましょう。
窓の防音工事の種類や費用に関しては下記の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
▶︎窓の防音工事をすべき理由とは?工事の種類や費用も解説! |
楽器演奏向けのおすすめ防音カーテン比較
ここからは、ニトリ、メーカー別に楽器演奏におすすめな防音カーテンを比較していきます。
それぞれの口コミや効果、特徴やおすすめ製品が気になる方はぜひ参考にしてみてください。
ニトリの防音カーテンの口コミと効果
ニトリの防音カーテン(遮光1級・遮熱・遮音カーテン)は遮音・遮熱・遮光機能を兼ね備えているため、使用すると演奏する空間の快適性の向上が期待できます。
実際に裏面の樹脂コーティングが室内の音を約7〜9dB軽減したという口コミがあるため、日常的な楽器演奏においては音のボリュームを生活音レベルまで落とせる可能性があるでしょう。
生地は厚手で形状記憶付きのため、見た目の美しさも保ちつつ、防音以外の利点も期待できる製品です。
防音カーテンのメーカー別特徴とおすすめ製品
防音カーテンはメーカーごとに特徴が異なります。
そのため、メーカーやカーテンの特徴を把握した上で購入するのがおすすめです。
メーカー別の特徴とおすすめ製品は、以下のとおりです。
No. |
メーカー |
メーカーの特徴 |
おすすめ製品 |
価格 (税込) |
1 |
ピアリビング |
防音に特化した、防音カーテンや防音マットなどの製品の開発・販売を行っている。 |
防音カーテン コーズ |
21,900円 |
2 |
防音カーテン コーズプレミア |
16,170円 |
||
3 |
アットカーテン |
国内老舗メーカーのパートナーカンパニーが運営。 防災カーテンだけでなく、飽きのこない定番商品や 部屋に馴染みやすいシンプルなカーテンを販売している。 |
5層コーティングカーテン リトリート |
5,480円 |
4 |
カーテンズ |
好きな生地を使ってカーテンの製作が可能。 防災カーテンだけでなく、さまざまなスタイルで製作できる。 北欧ブランドだと国内最大級の品揃えを誇る。 |
防音カーテン サンガード |
8,400円 |
5 |
aiika |
オーダーカーテンを専門とし、販売を行っている。 防災カーテンを含め、販売されているカーテンは高品質で低価格、国内工場で丁寧に縫製されているのが特徴。 |
シルクのような質感の完全遮光カーテン キング |
2,480円 |
たとえば、ピアリビングは防音に特化した製品開発を行っているメーカーとして信頼が厚く、多層構造で高い防音性能を実現できる点が特徴です。
また、アットカーテンは国内老舗メーカーのパートナーカンパニーが運営しているため、安心して購入できます。
トータル機能を重視するなら品揃えが豊富なカーテンズ、デザイン性を求めるならaiikaもおすすめです。
各メーカーの特徴を押さえて、最適な防音カーテンを選びましょう。
防音カーテンの設置方法
防音カーテンを設置する際、壁や窓へ適切に取り付けを行う必要があります。
また、防音シートを併用することでさらに防音効果を高められるでしょう。
ここからは、防音効果を高めるために防音カーテンの設置方法を解説します。
壁や窓への適切な取り付け方
防音カーテンの効果を最大限に引き出すには、隙間を極力なくすのがポイントです。
防災カーテンを設置する際は、カーテンレールを壁面ではなく天井付けにすることで上部からの音漏れを抑えやすくなります。
また、窓との距離を保ちつつ、床までしっかり届く丈を選ぶことも防音に効果的です。
たわみを減らすためには、中央部に余った生地を軽く垂らし、両端や重なり部分はクリップなどで固定すると、音の回り込みを防げます。
防音シートの併用
防音カーテンだけでは足りないと感じる場合は、防音シートの併用が効果的です。
特に窓には透明タイプの防音シートを空気層を設けて貼ることで、遮音効果が高まり、音を最大1/3程度まで低減できるケースもあります。
また、吸気口にも「防音スリーブ」を挿入することで音の侵入経路を抑えられ、楽器音の漏れ対策に有効です。
防音シートは質量が効果に直結するため、軽量素材ではなく重みのある専用製品を選ぶのがポイントです。
防音壁での防音対策を考えている方は下記の記事を見てみてください。
▶︎防音壁の施工を解説!費用やおすすめ業者も紹介! |
楽器と防音カーテンの関係性まとめ
今回の記事では、楽器演奏時における防音カーテンの効果や選び方、設置方法を解説しました。
防音カーテンは音漏れの軽減に一定の効果がありますが、楽器の種類や音量によっては限界もあります。
効果的な防音を実現するには、防音カーテンと他の対策を組み合わせることが重要です。
より確実な防音を目指す場合はプロの防音工事業者に相談し、最適な方法を提案してもらいましょう。
まずは、お問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
→株式会社BRG防音へ問い合わせる