2025/01/17
防音室を10畳の広さで作りたいが、どれくらいお金がかかるのかわからない、とお悩みの方も多いはずです。
防音室は楽器の種類や音質によってかかる費用が変わってきます。
当記事ではシチュエーションごとの製作費用と注意すべき点についてそれぞれ解説します。
目次
防音室が10畳になるとどのくらいの値段になる?
防音室を作る際、その大きさや目的によって費用は大きく異なります。
特に10畳の防音室は広さが十分にあるため多くの用途に対応できますが、製作費用は高くなります。
このサイズの防音室は、楽器練習や録音スタジオ、ホームシアターとしても利用可能です。
10畳規模の防音室の費用は、使用目的・遮音性能・音響設計・設置場所の条件によって異なりますが、一般的には250〜300万円が相場とされています。
当社の参考価格は以下のページに記載しているので気になる方は確認してみてください。
大きさ別の防音室製作費用
大きさ別の防音室製作費用の目安は次のとおりです。
- ピアノ用などの防音室製作
- ドラム用などの防音室製作
- 防音室レンタルの費用
それぞれ解説します。
ピアノ用などの防音室製作
ピアノ練習用の防音室では、遮音性能と音響調整が特に重要です。
アップライトピアノ用では3畳程度でも対応可能ですが、グランドピアノ用では最低5畳以上が必要とされます。
10畳の広さをピアノ練習に利用する場合のポイントは以下のとおりです。
- 遮音性能はD-40〜D-50程度
- 壁面に吸音材や音響パネルを設置
- 施工費込みで350万円〜500万円程度
近隣への音漏れを防ぎ、自然な響きが出るように設計しましょう。
ドラム用などの防音室製作
ドラム練習用の防音室では、特に振動対策が鍵となります。
10畳の防音室をドラム用に製作する場合、以下の点に注意が必要です。
- 専用の防振の床を設置する
- D-50以上の遮音性能を確保する
- 録音機材やアクセサリー収納スペースを確保する
- 費用は450万円〜700万円程度が一般的
防振材の厚みや床構造を調整し、練習時の振動伝達を最小限に抑えましょう。
遮音性能も高くする必要があります。
防音室レンタルの費用
防音室を購入や製作する代わりに、レンタルする選択肢もあります。
特に短期間の利用やコストを抑えたい方に向いています。
下記で月額費用と時間ごとの費用を解説します。
より詳しい内容は以下の記事で解説しているので気になる方は参考にしてみてください。
月額費用
大きさ別のレンタル費用は、2.0畳前後の広さで10,000円から15,000円程度が相場です。
レンタルの場合、初期費用を抑えつつ、必要な期間だけ利用できるため便利でしょう。
時間ごとの費用
レンタルスタジオやシェアスペースの利用では、時間ごとに料金が発生します。
2畳の広さで30分500円〜、60分1,000円〜1,500円から借りられるところが多いです。
設備内容や立地により料金が異なるため、事前に近くのスタジオを確認しましょう。
防音室の大きさと値段以外に注意するべき点
防音室の大きさ・値段以外で注意すべき点の一例は以下のとおりです。
- D値と外での音の聞こえ方に注意する
- 自作で対応することも可能
- プロに製作を依頼することで安心感がある
詳しく解説します。
D値と外での音の聞こえ方に注意する
遮音性能を示すD値(遮音等級)は、防音室や防音設備の性能を評価するための重要な指標です。
防音室の内側で発生する音が外部にどの程度漏れるかを数値化したもので、数字が大きいほど遮音性能が高いことを意味します。
静かな環境でリモート会議や練習を行う程度であればD-35〜D-40で十分ですが、ドラムや録音スタジオ用途の場合はD-50以上が必要となるでしょう。
D値は防音室の性能を示す最もわかりやすい指標です。
自分の用途に合った遮音性能を正確に選ぶことで、防音室の効果を最大限に発揮できるでしょう。
自作で対応することも可能
防音室の製作は高額な費用がかかるため、コストを抑える方法としてDIY(自作)が注目されています。
DIYで防音室を作れば業者に依頼する場合の施工費や材料費を節約できるため、比較的低予算で実現可能です。
しかし、適切な素材選びや施工方法を誤ると、防音効果が十分に得られません。
思わぬ問題が発生することもあるため注意しましょう。
プロに製作を依頼することで安心感がある
専門業者は防音に関する豊富な知識と経験を持っており、設計から施工、そしてアフターフォローに至るまでトータルサポートをしてくれます。
プロに依頼すると、確実な遮音と信頼性の高い施工が可能です。
施工後に万が一の不具合やトラブルが発生した場合も迅速に対応してくれるため、長期的な使用においても安心です。
目的に合わせたプランを提案してくれるため、結果的に自分の目的やライフスタイルに合った防音室を手に入れることができます。
プロに依頼することで得られる安心感は、費用以上の価値があると言えるでしょう。
防音室10畳の値段まとめ
この記事では、楽器の種類や用途ごとの防音室10畳の製作費用や注意点を詳しく解説しました。
防音室の製作やレンタルを検討している方はぜひ専門家に相談し、自分に合った最適な方法を見つけてください。
コストを抑えたい場合にはDIYも検討できますが、長期的に確実な遮音性能を求めるなら専門業者に依頼することが安心です。
→株式会社BRG防音へ問い合わせる