2025/01/09
防音室を作りたいが、どのくらいの大きさで製作すればいいのかわからない、とお悩みの方も多いはずです。
防音室はシチュエーションにより適切な大きさやおすすめの活用方法が異なります。
そこで、当記事では防音室の適切な大きさなどをシチュエーションごとに解説します。
防音室の適切な大きさをシチュエーション別に解説
シチュエーション別の防音室の適切な大きさは次のとおりです。
- 一人で演奏練習をする場合の大きさ
- セッション練習をする場合の大きさ
- ドラムなどの大きめの楽器を練習する場合の大きさ
- リモートワークなどで防音室を活用する際の大きさ
それぞれ解説します。
一人で演奏練習をする場合の大きさ
一人での演奏練習に適した防音室のサイズは、0.8畳から1.5畳程度です。
ただし、楽器の種類や練習内容によって異なります。
たとえば、トランペットやクラリネットなどの小型楽器の場合、0.8畳でも十分なスペースが確保できます。
広さがコンパクトであるため、設置コストも比較的低く、遮音性を維持したまま気軽に使用できるのが特徴です。
一方、ギターやデスク作業を伴う練習では、1.2畳から1.5畳が適しています。
セッション練習をする場合の大きさ
セッション練習には、2畳以上の広さがおすすめです。
というのも、複数人が同時に楽器を演奏するための十分なスペースが必要なためです。
ドラムやアンプを使用する場合、振動や音量が大きくなるため、防振対策を含む高遮音性能の防音室が適しています。
また、アンサンブルやレッスン形式の練習を想定する場合、演奏者と聴き手の間に適切な距離を確保するために、3畳程度の広さを選ぶと快適です。
ドラムなどの大きめの楽器を練習する場合の大きさ
ドラムのような大型楽器は、音量が非常に大きく振動も激しいため、3畳以上の広さと高い遮音性能(Dr-40以上)が必要です。
3畳以上の広さがあれば、ドラムセットを適切に配置し、スティックを振るスペースも確保できます。
ドラム防音室を製作する方法は以下でも解説しているので気になる方は見てみてください。
リモートワークなどで防音室を活用する際の大きさ
リモートワークに防音室を活用する場合、1.2畳から2畳の広さが理想的です。
このサイズだと、デスクや椅子、モニターなどの仕事に必要なアイテムを配置できる十分なスペースを確保できます。
防音性能はリモート会議や録音の音質を確保するために、Dr-30以上の性能が推奨されています。
防音室の大きさの違いでおすすめの活用方法は異なる
防音室の大きさの違いによるおすすめの活用方法として次のようなものがあります。
- 1畳未満〜2畳の大きさの防音室
- 2畳〜3畳の大きさの防音室
詳しく解説します。
1畳未満〜2畳の大きさの防音室
1畳未満〜2畳程度の防音室は、個人使用や小型楽器の演奏に適したサイズです。
省スペースで設置可能で、遮音性能とコストパフォーマンスのバランスが良い点が特徴です。
たとえば、0.8畳の防音室はトランペットやフルートなどの小型楽器に最適で、練習スペースとしても十分な機能があります。
また、1.2畳から1.5畳では、電子ピアノやギター演奏、さらにはリモート会議用のデスクを設置することも可能です。
2畳〜3畳の大きさの防音室
2畳〜3畳の防音室は、アップライトピアノの演奏や複数人でのセッションに対応できるサイズです。
この広さは、広範囲の楽器を収納・使用できるだけでなく、楽譜台や録音機材なども設置できるため、用途が広がります。
2畳の防音室は、アップライトピアノやデスクワークを組み合わせた使用に向いており、遮音性能Dr-40以上を選ぶことで近隣住民への配慮も可能です。
一方、3畳になるとグランドピアノやドラムセットも設置可能となり、ほとんどの楽器演奏や録音作業に対応します。
防音室の大きさによくある質問
防音室の大きさによくある質問の一例は次のとおりです。
- 防音室の大きさはどのように決まりますか?
- 配信者なのですが防音室はどのくらいの大きさがあれば良いですか?
- グランドピアノにはどれくらいの大きさの防音室が必要ですか?
簡潔に回答します。
防音室の大きさはどのように決まりますか?
防音室の大きさは、元の部屋の広さの2分の1程度が防音室となります。
周囲の空気層や防音材の厚みを考慮する必要があるためです。
また、使用する楽器や目的によっても大きさは変わります。
たとえば、小型楽器の練習やリモートワーク用では0.8畳から1.5畳が推奨されていますが、アップライトピアノやアンサンブル練習では2畳以上が必要です。
配信者なのですが防音室はどのくらいの大きさがあれば良いですか?
配信者が使用する防音室の大きさは、1.2畳から1.5畳が多く選ばれています。
この広さは、配信機材やデスクを設置しつつも、快適に作業できるスペースを確保するのに十分です。
また、遮音性能についてはDr-35以上を選択することで、音漏れを防ぎながらクリアな音声を確保できます。
グランドピアノにはどれくらいの大きさの防音室が必要ですか?
グランドピアノを演奏するためには、少なくとも3畳以上の防音室が必要です。
3畳以上の広さがあると、標準的なグランドピアノ(C3クラス以下)の設置と、演奏者が快適に動けるスペースを確保できます。
また、防音性能についてはDr-40以上が推奨されており、近隣への音漏れを最小限に抑えられます。
防音室の大きさまとめ
今回の記事では防音室の適切な大きさをまとめて解説しました。
防音室はシチュエーションや用途によって適した大きさが異なります。
わからない場合は、プロの防音工事業者に相談してそのまま工事を依頼するのもおすすめです。
→株式会社BRG防音へ問い合わせる