2025/04/15
自宅で楽器を演奏する際、「近隣に音が漏れていないか気になる」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
特にピアノやドラムなどの大型楽器は、床への振動や反響音が大きく、防音対策が欠かせません。
そこで注目されているのが「防音マット」です。
楽器専用の防音マットを活用することで、手軽に音漏れ対策が可能です。
当記事では、楽器ごとの防音マットの選び方やその効果、おすすめ製品を解説します。
防音シートの効果や防音アイテムの比較について知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。▶︎壁紙の防音効果を解説!他のアイテムの効果も確認しよう! |
目次
楽器用防音マットとは?その役割と効果
楽器用防音マットとは、演奏時に発生する振動音や打鍵音を床に伝わりにくくし、周囲への騒音を軽減するためのアイテムです。
音の種類や楽器の特性に応じて適切な厚みや素材を選ぶことで、防音効果が高まり快適に演奏できます。
防音マットの仕組み
防音マットは、音を吸収する「吸音」と跳ね返す「遮音」、さらに振動を抑える「防振」の3つの機能で構成されています。
空気中の音には吸音と遮音が、床を伝う衝撃音には防振が効果を発揮します。
このような特性を組み合わせることで、楽器の打鍵音や足音などの騒音を軽減できるのが防音マットの特徴です。
ピアノ・電子ピアノ・ドラムでの防音マットの必要性
ピアノは90dBを超える大音量を発するため、集合住宅では騒音の原因となる場合があります。
たとえば、アップライトやグランドピアノは響板からの音が床に伝わりやすいため、防音マットによる床面の振動対策が欠かせません。
一方、電子ピアノはヘッドホン使用で音漏れは抑えられますが、打鍵やペダル操作による振動音は階下に響きやすく、静音性を保つには防振性の高いマットが効果的です。
また、ドラムはさらに強い衝撃と低周波の振動を発生させます。
そのため、振動音が響きやすい生ドラムは、防音マットによる振動吸収による防音対策が必要です。
安心して演奏を楽しめるよう、各楽器の特性に合わせてマットを選びましょう。
ドラムの防音グッズについて以下の記事で紹介しているので、合わせて見てみてください。
▶︎ドラム防音グッズでおすすめ3選!ホームセンターで購入できるアイテム! |
防音マットのメリットと限界
防音マットは、床に伝わる振動や音を軽減し、生活音や楽器音による騒音を抑える効果があります。
また、設置が簡単で、手軽に導入できる点がメリットです。
マットの厚みや密度によって遮音性能が異なるものの、10〜20dB程度の音の大きさの軽減も可能です。
ただし、完全に音を遮断することは難しく、特に重量床衝撃音などの低周波には限界があります。
そのため、防音マットを使用する場合は他の防音対策との併用が理想的でしょう。
防音マットで対策できるか不安な方は、以下の防音工事の解説を読んでみてください。
▶︎楽器ごとの防音室まとめ!費用や必要な間取りを解説! |
楽器別の防音マットの選び方
ここからは、以下の楽器別に防音マットの選び方をご紹介します。
- ピアノ
- ドラム
- その他楽器
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ピアノ(アップライト・グランドピアノ)
アップライトピアノは壁に接して設置されることが多く、背面からの反響音と床への振動が問題になります。
そのため、厚みと密度のあるマットを接している床に敷くだけでなく、壁面への防音対策も行うと防音に効果的です。
一方、グランドピアノは響板が下向きに配置されており、床からの音漏れが大きくなるため、防音マットで床面全体をカバーする必要があります。
アップライトピアノもグランドピアノも演奏時の安定性を保つために、適度な厚さと滑りにくさを兼ね備えたマットを選ぶのがおすすめです。
ピアノの防音対策については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
▶︎ピアノの防音対策はどうすればいい?おすすめの方法を徹底解説! |
ドラム
ドラムは強い打撃と振動を伴うため、一般的なマットでは防音効果が不十分です。
防音マットを活用する際は、厚さと密度に優れた素材を用いた振動吸収性の高いマットを選びましょう。
また、床全体をカバーできる大判サイズで、耐久性のある製品だと防音効果が高められます。
集合住宅に住んでいる場合は、床の構造を考慮しながら多層構造のマットを検討するのがおすすめです。
自宅で防音対策する方法は以下の記事で詳しく紹介しているので、読んでみてください。
▶︎自宅でドラムの防音対策をする方法!一軒家で騒音を防ぐためには? |
その他の打楽器
その他の打楽器は楽器ごとに発生する音や振動の特性が異なるため、用途に応じた柔軟な対策が必要です。
たとえば、振動を伴う打楽器には防音カーペットと防音マットを重ねて使用することで効果を高められます。
撥水性やクッション性に優れたフローリング調マットを選ぶと、演奏時の安定性と防音性を両立しやすくなるでしょう。
防音マットのおすすめメーカー・製品比較
ここからは、ニトリ、ヤマハ・カワイ・島村楽器などの防音マットのおすすめメーカー・製品を比較していきます。
防音マットのおすすめメーカー・製品を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ニトリの防音マットの口コミと評価
ニトリの防音マットは、手頃な価格でありながら十分なクッション性と遮音効果を兼ね備えていると評価されています。
特に人気なのが、「弾力に優れている木目調パズルマット」や「防音吸着ぴたパネルマット」などです。
厚みのある設計が振動を吸収し、音漏れを抑える点が好評です。
一方で、洗濯後に乾きやすい反面、ロボット掃除機の使用時に端がめくれるという声も見られます。
ニトリの防音マットは、コストパフォーマンスに優れた防音対策アイテムとして、日常使いに適していると支持されています。
ヤマハ・カワイ・島村楽器などの防音マットの比較
ヤマハの防音マットは楽器専用に設計されており、防音性と安定性のバランスが評価されています。
一方、カワイの製品は価格を抑えつつ、床の保護と打鍵音の軽減に効果があり、事前に設置スペースを確認する用途にも適しているようです。
また、島村楽器の防音マットは電子ピアノと椅子をまとめてカバーできる設計が特徴で、裏面のゴム素材が振動を効果的に吸収してくれます。
そのため、集合住宅での使用に最適だと評価されています。
楽器別の防音マットまとめ
今回の記事では、楽器に合わせた防音マットの選び方や効果、各メーカーの製品比較について解説しました。
防音マットは自宅での楽器演奏における騒音対策として有効ですが、完全な防音を目指す場合には限界もあります。
より高い防音性能を求める場合は、防音マットの使用だけでなく総合的な対策が必要です。
まずは、信頼できるプロの防音工事業者に相談し、適切な防音プランや見積りを確認してみてはいかがでしょうか。
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