2025/02/07
楽器ごとの防音室を作りたいが、どのくらいの効果があって費用が掛かるのか分からない、とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
演奏する楽器によって音の大きさなどが異なるため、防音に必要な間取りや費用が異なります。
当記事では楽器ごとに防音に必要な間取りと費用相場、演奏する楽器と防音室に関する注意点をそれぞれ解説します。
目次
楽器ごとの防音室についての解説
演奏する楽器によって防音室に必要な間取りと平均的な費用は異なります。
ここからは、以下の楽器の防音室について解説します。
- ドラム防音室
- ピアノ防音室
- サックスの防音室
- フルートの防音室
- バイオリンの防音室
- チェロの防音室
- マリンバの防音室
- オーボエの防音室
順番に見ていきましょう。
ドラム防音室
ドラム防音室の必要な間取り、平均的な費用は以下のとおりです。
項目 |
内容 |
必要な間取り |
3.0畳以上の広さ |
平均的な費用 |
250万円~ |
ドラムは大音量である120dB前後の強い振動を伴うため、防音が難しい楽器の一つです。
一般的に3.0畳以上の広さが必要で、防音室を設置する場所は一戸建ての1階または地下が望ましいです。
ユニット防音室の設置費用は約250万円以上が目安で、さらに防音性能を求める場合は別途施工が必要となる場合があります。
また、振動対策を行う際には、厚い床材や特殊なゴム素材を使うのがおすすめです。
当社でもドラム防音室の製作を手がけています。
ドラム防音室の製作を失敗せずに行いたい方は、以下のページも参考にしてみてください。
ピアノ防音室
ピアノ防音室の必要な間取り、平均的な費用は以下のとおりです。
項目 |
内容 |
必要な間取り |
2.0畳以上の広さ |
平均的な費用 |
150万円~ |
ピアノのなかでもグランドピアノは110dB前後と大音量を発するため、3.0畳以上の防音室が適切です。
アップライトピアノの場合でも振動対策が必要で、2.0畳程度のスペースが最低限求められます。
防音室の費用はメーカーや仕様により異なりますが、150万円以上が一般的な価格です。
防音性能はDr-35以上がおすすめで、防振床の採用が効果的です。
当社でもピアノ防音室の製作を手がけています。
気になる方は、以下のページから施工例を確認してみてください。
サックスの防音室
サックスの防音室の必要な間取り、平均的な費用は以下のとおりです。
項目 |
内容 |
必要な間取り |
0.8畳以上の広さ |
平均的な費用 |
60万円~ |
サックスは種類によって音量や音域が異なります。
アルトやソプラノサックスは中高音域で、音は壁に反射しやすく外に漏れにくい特性があります。
一方、テナーやバリトンサックスは低音域を含み、約110dBの大音量と共に壁を通過しやすい音質なのが特徴です。
防音室は0.8畳でも設置可能ですが、演奏時の快適さを考慮すると1.2畳以上が理想的です。
費用は仕様により60万円以上からが目安となっています。
フルートの防音室
フルートの防音室の必要な間取り、平均的な費用は以下のとおりです。
項目 |
内容 |
必要な間取り |
0.8畳以上の広さ |
平均的な費用 |
60万円~ |
フルートは高音域の楽器で、音量は約90dB程度です。
防音の難易度は比較的低く、0.8畳から設置可能なコンパクトな防音室で対応可能です。
ただし、楽器を横に構える特性から1.2畳程度の広さがあると演奏しやすくなります。
費用は60万以上が目安です。
バイオリンの防音室
バイオリンの防音室の必要な間取り、平均的な費用は以下のとおりです。
項目 |
内容 |
必要な間取り |
1.5畳以上の広さ |
平均的な費用 |
100万円~ |
バイオリンは音域が高く、約100dB程度の音量が出ます。
防音室を作る際は1.5畳以上の広さが推奨されており、天井高が2.1m以上あると弓が当たらず快適に演奏できます。
防音室を作るのに必要な費用は100万円以上で、防音性能はDr-35が目安です。
チェロの防音室
チェロの防音室の必要な間取り、平均的な費用は以下のとおりです。
項目 |
内容 |
必要な間取り |
1.5畳以上の広さ |
平均的な費用 |
150万円~ |
チェロは低音域が特徴で、約100dBの音量を発します。
1.5畳以上の広さと振動を抑えるための防振床が必要で、天井高が2.1m以上あると座奏時にも弓が当たりません。
費用は150万円以上が目安で、高い防音性能(Dr-40以上)が必要です。
マリンバの防音室
マリンバの防音室の必要な間取り、平均的な費用は以下のとおりです。
項目 |
内容 |
必要な間取り |
2.0畳以上の広さ |
平均的な費用 |
180万円~ |
マリンバは木製鍵盤を叩くため、音量は約90〜100dBで振動も発生します。
防音室の設置には最低でも2.0畳の広さが必要で、余裕を持つなら3.0畳以上が望ましいです。
かかる費用は180万円以上が目安で、床の振動対策が防音効果を高めるポイントです。
オーボエの防音室
オーボエの防音室の必要な間取り、平均的な費用は以下のとおりです。
項目 |
内容 |
必要な間取り |
1.2畳以上の広さ |
平均的な費用 |
60万円~ |
オーボエは90〜100dB程度の音量を持つ木管楽器です、
防音室の広さは1.2畳程度で十分ですが、演奏スペースを確保するなら1.5畳以上が理想的です。
防音室の製作にかかる費用は60万以上が目安で、Dr-35以上の防音性能が必要とされています。
演奏する楽器と防音室に関する注意点
演奏する楽器と防音室に関する注意点は以下のとおりです。
- 演奏する楽器の音の力を知る
- 必要な間取りをあらかじめ知っておく
- 費用は100万円以上を見積もっておく
それぞれの注意点を解説します。
演奏する楽器の音の力を知る
楽器ごとに音量や音域は異なるため、防音対策にかかる費用や必要な部屋の広さも変わります。
たとえば、ドラムやエレキギターは120dB近くの大音量を発し、低音の振動も強力です。
一方、フルートやバイオリンは比較的防音が容易ですが、演奏時の音の反響を最適化する工夫が必要です。
楽器の特性を理解し、どの音域が近隣に迷惑をかけやすいかを知ることで適切な防音室が作れるようにしましょう。
必要な間取りをあらかじめ知っておく
防音室の間取りは、楽器の種類や演奏スタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
ピアノは最低でも2畳以上、ドラムや大型の弦楽器は3畳以上が必要なのが一般的です。
狭すぎると楽器の音響が損なわれるだけでなく、身体の動きが制限される可能性があるため、注意しましょう。
楽器を快適に演奏するためにあらかじめ必要な広さを測定し、設置可能なスペースを確認しておくのがおすすめです。
費用は100万円以上を見積もっておく
防音室を作るには、少なくとも100万円以上の予算を見積もる必要があります。
ユニット型の防音室は比較的手軽で、60万円台から選べるものもありますが、防音性能やサイズが限定されます。
一方、在来工法での施工はより高性能な防音が可能ですが、200万円を超えることも珍しくありません。
また、初期費用を抑えたい場合は、防音レンタルルームを利用するのもおすすめです。
当社でもレンタルルームを貸し出しているため、気になる方は以下のページから詳細を確認してみてください。
楽器ごとの防音室まとめ
当記事では、楽器ごとに防音に必要な間取りと費用相場、演奏する楽器と防音室に関する注意点を解説しました。
演奏する楽器によって音の大きさや特徴が異なるため、必要な間取りと費用相場が異なります。
防音室工事を検討している方は複数の業者に相談し、自分に合った適切な業者を選びましょう。
当社では防音工事の無料見積もりを承っています。
楽器の防音を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
→株式会社BRG防音へ問い合わせる