2024/07/25
ドラム防音室の広さはどれほどの必要なのか、と疑問に感じている方も多いはずです。
ドラムを設置するとなると、比較的大きなスペースが必要になりそうと考えていても、正確な値が分からないこともあるはずです。
当記事では、ドラム防音室の広さについて詳しく解説します。
ドラム防音室の広さは最低6畳ほどが必要
ドラム防音室の広さには最低6畳ほどが必要です。
6畳ほどの大きさが必要な理由は、防音工事の仕上がりで間取りが小さくなることからです。
また、広さに関する注意事項の一例は次のようになります。
- バンド練習などをする際には仕上がりの間取りを気にする必要がある
- D値を適正にするために工事内容が異なることを知る
理由と注意事項を併せて解説します。
防音室工事の仕上がりで間取りは小さくなる
防音室工事の仕上がりで元の間取りよりもスペースが小さくなることに注意しましょう。
防音室と壁の間に空間を作ったり、防音材で周りを囲ったりしなければなりません。
たとえば、6畳の間取りであれば3畳ほどのスペースになることも多いです。
バンド練習などをする際には仕上がりの間取りを気にする必要がある
6畳の間取りが3畳ほどになる点から、バンド練習などをする際には仕上がりの間取りを気にする必要があります。
間取りの広さと適した演奏や作業の一覧表は以下のとおりです。
間取り(畳) |
演奏・作業 |
0.8畳 |
小さな和楽器・朗読など |
1.2畳 |
サックス・フルート・ギター・在宅ワーク ・動画撮影など |
2.5畳 |
アップライトピアノ・レッスンなど |
3.0畳以上 |
ドラム・アンサンブル・バンド練習・リトミックス練習など |
このようにバンド練習などをする際には、どれほどの人数でバンド練習をするのかなどを想定し、防音室の間取りを気にする必要があります。
D値を適正にするために工事内容が異なることを知る
ドラムは音量が大きく、プロの演奏だとジェット機並みの騒音が発生するため、どれだけ防音できるかの値である「D値」を適正にしなければなりません。
防音室で活用する楽器によって必要なD値も異なることから、ドラムを活用する場合、防音性能を高める必要があります。
仮に実地検査で必要なD値が50もしくは60と出た場合、値の違いによって工事内容が異なると考えてください。
ドラム防音室を作るには広さだけを考慮しない!
ドラム防音室を作るには広さだけを考慮せず、以下のような点にも配慮しましょう。
- ドラムの音の力を知る
- マンションなどの集合住宅では施工が難しいと知る
- 施工費用が高額だからといって安易に自作しない
それぞれ解説します。
ドラムの音の力を知る
ドラムの音の力(db(デシベル))は、100db程度です。
子ども、大人、プロと叩く人によってdbが異なってくる点に注意してください。
たとえば、プロが力いっぱい叩くと、ジェット機と同じくらいの騒音になるので防音室を製作する際には、叩く人のレベル感の確認も必要です。
また、ドラムはシンバルなどの高い音を出す楽器とバスドラムなどの低い音を出す楽器の集合体なので、音域が異なることから騒音の種類も異なります。
具体的には次のような衝撃音(騒音)の種類に分類されます。
- 軽量床衝撃音:足音のようなパタパタとした高い音
- 重量床衝撃音:ジャンプをした際のドスンという低い音
上記の衝撃音は床を通して下の階に伝わるため、施工時には何階にドラム防音室を設置するかも検討しなければなりません。
このようにドラムという楽器全体の音の力を知って防音室を製作することが重要です。
マンションなどの集合住宅では施工が難しいと知る
マンションなどの集合住宅では防音工事自体の施工が難しいことも知っておきましょう。
施工時には事業者が出入りしますし、騒音も発生するため大家さんや管理組合に事前に申請を出さなければなりません。
ただ、この許可を取れるかどうかは分かりませんし、許可を取れたとしても近隣からクレームが来ることは止められません。
基本的に防音工事自体は一軒家での施工がほとんどになると考えてください。
施工費用が高額だからといって安易に自作しない
ドラム防音室の施工費用が高額だからといって安易に自作しないことも大切です。
そもそもドラムの音の力は非常に大きく、一般に市販されている防音マットや防音カーテンなどで遮音できる可能性は低いです。
もちろん物件の状況によっては、防音室をDIYすることも可能です。
しかし、後々の騒音による苦情を考えると、プロに任せることをおすすめします。
ドラム防音室の広さによくある質問
ドラム防音室の広さによくある質問は以下のとおりです。
- ドラムを設置できる床面積はどれくらいですか?
- 防音室は壁からどれだけ離れている必要がありますか?
- 防音室に最適な住宅の造りは何ですか?
簡潔に回答します。
ドラムを設置できる床面積はどれくらいですか?
ドラムを設置できる床面積は3畳ほどになります。
そのため、元々の床面積は6畳ほどが必要になる点に注意しましょう。
防音室は壁からどれだけ離れている必要がありますか?
防音室は部屋の壁から最低でも40〜50mm離れている必要があります。
というのも、防音室と壁の間に空気の層がなければ、壁伝いに音の力が外に伝わる恐れがあるからです。
防音室に最適な住宅の造りは何ですか?
防音室に最適な住宅の作りはRC造です。
コンクリートの層が住宅全体の防音性能を高めるため、防音室製作のための必要「D値」を引き下げる効果があります。
ドラム防音室の広さまとめ
今回の記事ではドラム防音室の広さをまとめました。
最もおすすめの元の部屋の大きさは6畳ほどであり、他の楽器も併用する場合には、より大きな広さが必要になります。
防音室製作には状況のヒアリングが最も大切になるので、気になる方は以下からお問い合わせください。
→株式会社BRG防音へ問い合わせる