2024/06/05
防音工事とはどんな工事をするのか、と気になっている方も多いはずです。
結論からお伝えすると、防音工事では遮音性と吸音性を高め、部屋内外の音漏れをブロックすると考えてください。
ただ、音漏れしやすい音やどのような工事をするのかも気になっている方も多いので、以下で詳しく解説します。
目次
防音工事とは
防音工事の意味は次の二つが含まれます。
- 生活に支障をきたすような外部の音を低減すること
- 室内から出る音を低減すること
外から聞こえてくる道路の音や飛行機の音を小さくすること、また室内から発せられるピアノやドラムの音などを小さくすることを指します。
人が生活を送っていく上で多数の音に囲まれていますが、どのような音に対して防音すべきなのかを次の項目で解説します。
防音したほうが良い音
自身の生活に支障をきたす外からの騒音などに防音を施すことは当然として、問題になるのは自身の部屋からどのような音が外に影響を与えてしまうかです。
外に出て影響を与えてしまう音を簡単にまとめると次のとおりです。
- トランペット
- ピアノ
- ドラム
- カラオケ設備
- ホームシアター設備
- テレワーク時の話し声
音楽に関する練習部屋を作る場合には、防音工事をしなければ近隣からのクレームに繋がるでしょう。
また、ホームシアターなど大音量で音を映像機器から流す場合にも防音工事をすべき対象になります。
音の大きさの目安
音の単位は「db(デシベル)」で表現され、段階ごとに影響も異なってきます。
音の大きさごとの影響を一覧表形式でまとめると次のとおりです。
音の大きさ |
影響力 |
何の音か |
140db |
聴力に影響を与える |
ジェット機離陸の音 |
120db |
かなりうるさい |
トランペット |
90db |
うるさい |
地下鉄車内の音 |
70db |
普通〜少しストレスを感じる |
主要道路の音 |
60db |
普通 |
夕立の音・普通の話し声 |
トランペットなどを吹くための部屋ではジェット機離陸時の音の次に音が大きく、人がかなりうるさく感じてしまいます。
防音工事では「普通以上の音」を「普通程度の音」に押さえることを目安に考えてください。
防音工事を施工するべき場所
防音工事を施工するべき場所は次のとおりです。
- 床
- 壁・天井
- 窓
- ドア
各場所に対してどのような工事をしていくかを解説します。
床
床は遮音等級のついたフローリングを使用し工事を行います。
遮音等級は防音工事に良く使われる単語で、建物の遮音性能のレベルを表す指標です。
フローリングの場合には床の上から下に対する遮音がどれだけできるかを遮音性能で表します。
床の防音工事に活用される建材をまとめておくと次のとおりです。
- 防音カーペット
- 防音マット
- フローリング
壁・天井
壁や天井は建材や緩衝材による影響が大きいと考えてください。
また吸音性能のあるボードを入れることで外に漏れ出る音を小さくすることもできます。
具体的に活用される建材をまとめておくと以下のとおりです。
- 防音パネル
- 遮音材(ロックウール・グラスウール)
- 吸音パネル
窓
窓は北海道の建物のように二重窓になっていない限り、音漏れの要因になります。
サイズや位置によって防音工事の施工方法は異なりますが、以下のような対策が可能です。
- 防音カーテン
- 防音ボード
- 防音サッシ
- 二重窓・防音ガラス
ドア
自宅や建物内の防音を考えるならドアの工事も行う必要があります。
日常生活の音漏れや音響機器からの音漏れを回避するための建材を使用したドアの取り付けを行うと防音性が高まります。
防音工事の費用目安
防音工事の費用は次の要因で目安が決定します。
- 何畳分の部屋に防音工事を施すのか
- どれだけのdbを低減するのか(遮音性能)
防音工事の費用を簡単にまとめると以下のとおりです。
【ピアノ防音室・管楽器・ホームシアター】
遮音性能 |
部屋の大きさ |
費用(参考) |
30db |
6.0畳 |
99万円〜 |
30db |
8.0畳 |
110万円〜 |
40db |
6.0畳 |
121万円〜 |
40db |
8.0畳 |
132万円〜 |
【ドラム室、サックス、トランペット、ギター】
遮音性能 |
部屋の大きさ |
費用(参考) |
50db |
6.0畳 |
165万円〜 |
50db |
8.0畳 |
約181万円〜 |
60db |
6.0畳 |
約176万円〜 |
60db |
8.0畳 |
約192万円〜 |
仮に6畳の部屋でサックスを演奏するために防音工事をするなら、60dbを低減する工事を行うため、「176万円〜」が費用相場になります。
防音工事の費用相場は以下のページにまとめているので、参考にしてみてください。
防音工事とはによくある質問
防音工事とはによくある質問をまとめると以下のとおりです。
- 6畳の防音工事の費用を教えてください
- 防音リフォームの補助金はありますか?
- 賃貸で防音工事はできますか?
簡潔に回答します。
6畳の防音工事の費用を教えてください
6畳の防音工事の費用をまとめると以下のとおりです。
遮音性能 |
部屋の大きさ |
費用(参考) |
30db |
6.0畳 |
99万円〜 |
40db |
6.0畳 |
121万円〜 |
50db |
6.0畳 |
165万円〜 |
60db |
6.0畳 |
約176万円〜 |
遮音性能が高まることで必要な工事も多くなるため、費用も高くなります。
防音リフォームの補助金はありますか?
防音リフォームの補助金は残念ながら自治体で調べていただかなければなりません。
ただ、防衛省が毎年交付している防音工事の助成金に該当すると全額負担になるため、必ず確認しましょう。
内部リンク【防音工事 補助金】
賃貸で防音工事はできますか?
賃貸で防音工事を行う場合には大家さんや管理会社への確認が必須です。
許可さえ取れれば防音工事の事業者に依頼できます。
防音工事とはまとめ
今回の記事では防音工事をまとめてきました。
防音工事は建物の遮音性や吸音性を高める工事であり、外からの音や中からの音をブロックする工事です。
当社では防音工事を専門的に扱っているので、もし気になる方がいればお気軽にご相談ください。
→株式会社BRG防音へ問い合わせる